Nakamichi CR-30の修理
久々に「動作品」として購入したカセットデッキ、Nakamichi CR-30の様子がどうもおかしく、早速修理に取り掛かりました。
症状:左chにポップノイズ。再生、停止等の動作切替時に大音量で「ボツッ!!」と耳を壊すようなノイズが入る。
だいたい80年代初期までのデッキであればリレーの接触やGNDの接地を疑うところですが、89年モデルのCR-30にはリレー部品は入っていませんし、GNDの接続は開けて確認し問題なし。
何が原因なんだ! と考えてドルビーICをツンツン触ったところ、「バリバリッ!」と凄まじいノイズが乗りました。どうやら基板に振動が来ると件のノイズが出る模様。
常時ノイズが乗るわけではないので、トランジスタのウィスカー現象ではなさそう。
……とすると、ハンダクラックの線が濃厚か?
一見すると何も問題ないように見えるので、特定にはかなり手こずりました。
原因は矢印のところでした。
パッと見全くわからねぇ!
RCA出力の小基板につながっているケーブルのところ。この部分と、他のハンダが少ない箇所の再ハンダをして終了。
外装とヘッドの状態がかなり良かったので割高にもかかわらず買ってしまった品。とりあえず修理できて一安心。